基調講演

どんな激変にも立ち向かえる力

最高の経営者に通ずる道がここにある

株式会社 八木澤商店 取締役会長(八代目) 河野 和義 氏 (岩手同友会)
  • 創業 / 1807年(文化4年)
  • 年商 / 4億2,000万円
  • 社員数 / 45名(うちパート・アルバイト15名)
  • 事業内容 / 醤油製造業、食品製造業
  • URL / http://www.yagisawa-s.co.jp/

創業204年。地域に愛され、全国にもファンの多い醸造蔵「八木澤商店」。
しかし東日本大震災により8代続いた事務所や工場、愛する陸前高田市が全壊。
その惨事を見た河野氏は、全滅だ。何もない。だから「廃業」とポツンと言った。


しかし9代目はそれを許さなかった。「再建する!必ず!だから社員は解雇しない!会社も街も復興する!」その言葉に、「そうか、よし!復興させるぞ!」 ---そう思ったけれどどうしても不安がぬぐいきれない…


誰もが不安や絶望が頭をよぎるこの時こそ、河野氏の生き様である「真剣だと知恵がでる!いい加減だと言い訳がでる!中途半端だと愚痴がでる!」の真価が問われた瞬間でした。


みなさん!「生きる・暮らしを守る・人間らしく生きる」ということに果敢に立ち向かう経営者魂を感じ、最高の経営者への道を切り拓きましょう。

特別報告

3.11からの復興は暮らしが成り立つ地域づくり

株式会社 高田自動車学校 代表取締役 田村 滿 氏 (岩手同友会)

東日本大震災の時、高台にあり難を逃れた高田ドライビングスクール。広い敷地があることからそこが陸前高田の物資や救援拠点となり、迅速な対応が行われました。そこから震災の復興が始まり「一社もつぶさない、つぶさせない」と岩手同友会の取り組みが始まりました。

合同入社式の開催、雇用調整助成金の拡充を知らせ、一日でも早く商売がしたいという仲間のために「気仙朝市」の開催など、3.11からこれまでの取り組みをお話しいただきます。


ここが見どころ聞きどころ

今回のフォーラムには陸前高田よりお二人の講師をお迎えします。

特別報告では高田自動車学校の田村滿氏に、震災から今までの地域の復興の取り組についてお話いただきます。震災直後から現場状況に素早く対応し陸前高田の救援拠点となった高田ドライビングスクール。今は地域の中小企業と連携して陸前高田復興のため尽力されています。

基調講演は八木澤商店8代目、河野和義氏にお話いただきます。
八木澤商店は、3.11の震災と津波でに事務所や工場、愛してきた陸前高田の街もすべて流され、一時は「廃業」まで考えました。しかし、9代目の「会社も街も必ず再興する」という熱い思いと全国からの支援に、必ず社員と共に再興すると決意しました!
千年に一度の未曾有の災害のなかで会社の再建を覚悟した河野会長の思いを感じて下さい!

企業の社会的貢献活動(CSR)を評価する日本財団・CANPAN(日本財団運営の公益コミュニティサイト)の第5回CSR大賞の表彰式が昨年11月11日、東京・赤坂の日本財団ビルで行われ、本社が流失、全壊しながら物資を避難所に届け、会社再生を目指す(株)八木澤商店の取り組みが選考委員特別賞を受賞した。

この時を逃したら絶対に聞けないお二人の話です!
地域と共に中小企業は成り立っているということをぜひ再認識して下さい。